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狂
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きちが
ふりがな文庫
“
狂
(
きちが
)” の例文
さればこそ花見の時と同じやうに、いゝ歳をして
狂
(
きちが
)
ひじみたメリンス友禪の袖を飜してゐるのであらう。
二月堂の夕
(旧字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「矢っ張り監視を受ける丈けのことはしているんだね。君は若い時分から
狂
(
きちが
)
い
水
(
みず
)
が好きだったからなあ」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「見ておくがいいよ。
モナ・リーザ嬢
(
フロイライン・モナ・リーザ
)
が、いまゲラゲラと
狂
(
きちが
)
い笑いをしているんだ。ダ・ヴィンチ先生のせっかくの傑作も、ああもだらしなく、吹き出すようじゃおしまいだね」
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
そこで、
忌々
(
いまいま
)
しい余りに、
狂
(
きちが
)
い
犬
(
いぬ
)
を、斬ッて捨てたというわけだが、しかし、それからはなお
怏々
(
おうおう
)
として胸が晴れない。聞けば、善信は、あれから間もなく、またこの都へ帰っているそうだな
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
こんな風に
唐突
(
だしぬけ
)
に知りあうようになって、しかし互いの性質も境遇も知るまもなく、いきなり
狂
(
きちが
)
いじみた恋人同士になった過程について、世間の人は、この上なく妾たちを軽蔑し、それは、妾たちが
華やかな罪過
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
狂
常用漢字
中学
部首:⽝
7画
“狂”を含む語句
狂人
狂言
偏執狂
気狂
狂気
狂犬
物狂
狂氣
頓狂
狂乱
狂死
狂者
狂風
酔狂
死物狂
癲狂院
狂喜
素頓狂
発狂
狂暴
...