牛若うしわか)” の例文
そのうち牛若うしわかはだんだんものがわかってました。おとうさんが平家へいけのためにほろぼされたことを人からいて、くやしがってきました。
牛若と弁慶 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そうそう山では遮那王しゃなおうとか名づけられているそうだが……あの牛若うしわかというわっぱじゃ
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一番から四十六番までの山車、最後の四十六番は、常盤町ときわちょうの僧正坊牛若うしわか人形。
するうち、牛若うしわか毎晩まいばんおそく僧正そうじょうたにへ行って、あやしいものから剣術けんじゅつをおそわっているということを和尚おしょうさんにぐちしたものがありました。
牛若と弁慶 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
明けて二歳になったばかりの牛若うしわかである。たださえかんのつよい子なのに、年暮としくれの戦から夜も易々やすやす寝たことはなく、食物たべものも喰べたり喰べなかったりなので、母乳ちちはすっかり出なくなっていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
牛若うしわか一人ひとり剣術けんじゅつをやってみようとおもって、毎晩まいばん人がしずまってから、おてらをぬけして僧正そうじょうたにへ行きました。
牛若と弁慶 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)