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うしわか
そのうち
牛若はだんだん
物がわかって
来ました。おとうさんが
平家のために
滅ぼされたことを人から
聞いて、くやしがって
泣きました。
そうそう山では
遮那王とか名づけられているそうだが……あの
牛若という
童じゃ
一番から四十六番までの山車、最後の四十六番は、
常盤町の僧正坊
牛若人形。
するうち、
牛若が
毎晩おそく
僧正ガ
谷へ行って、あやしい
者から
剣術をおそわっているということを
和尚さんに
告げ
口したものがありました。
明けて二歳になったばかりの
牛若である。たださえ
癇のつよい子なのに、
年暮の戦から夜も
易々寝たことはなく、
食物も喰べたり喰べなかったりなので、
母乳はすっかり出なくなっていた。
牛若は
一人で
剣術をやってみようと
思って、
毎晩人が
寝しずまってから、お
寺をぬけ
出して
僧正ガ
谷へ行きました。