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燔祭
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はんさい
ふりがな文庫
“
燔祭
(
はんさい
)” の例文
一時の愛と母性というただ二つの偶像に
燔祭
(
はんさい
)
としてささげられて、いたずらに燃えつくしてる、その熱烈
豊饒
(
ほうじょう
)
な力をもってる無数の女を
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして神を愛し、また己のごとく隣を愛する」は、もろもろの
燔祭
(
はんさい
)
および
犠牲
(
いけにえ
)
に勝るなり。(一二の三二—三三)
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
我わが心を盡し、
萬人
(
よろづのひと
)
のひとしく用ゐる言葉にて、この新なる
恩惠
(
めぐみ
)
に
適
(
ふさ
)
はしき
燔祭
(
はんさい
)
を神に
獻
(
さゝ
)
げ 八八—九〇
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
汝
(
なんじ
)
の愛する
独子
(
ひとりご
)
、すなはちイサクを
携
(
たずさ
)
へ行き、かしこの山の頂きに
於
(
おい
)
て、イサクを
燔祭
(
はんさい
)
として
献
(
ささ
)
ぐべし。
父
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そしてその家庭は夫婦兄弟姉妹相和して平和
漲
(
みなぎ
)
るの状態にあり、
殊
(
こと
)
にヨブがその子の教育において誤らず、祭壇を設け自ら祭司の職を取りて子女の赦罪のため
燔祭
(
はんさい
)
を
献
(
ささ
)
ぐる如き
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
▼ もっと見る
「これはあのちょび髭だけじゃないんだぜ、多かれ少なかれ男はみんな同じなんだ、昔も、今も、これからもさ、……男はみんな女どもによって
燔祭
(
はんさい
)
にあげられる小羊なんだぜ」
陽気な客
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
と云うのは、だいいち十四郎の気性が、粗暴になってきて、
血腥
(
ちなまぐさ
)
い狩猟などに
耽
(
ふけ
)
り、
燔祭
(
はんさい
)
の生き餌までも、手ずから
屠
(
ほふ
)
ると云ったように、いちじるしい
嗜血
(
しけつ
)
癖が現われてきた事だった。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
そは汝らが我につきて
言述
(
いいの
)
べたる所はわが
僕
(
しもべ
)
ヨブの言いたる事の如く正しからざればなり、されば汝ら
牡牛
(
おうし
)
七頭、
牡羊
(
おひつじ
)
七頭を取りてわが僕ヨブに至り汝らの身のために
燔祭
(
はんさい
)
を
献
(
ささ
)
げよ
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
往古
(
むかし
)
神はアブラハムを試みて、約束の子イサクを
燔祭
(
はんさい
)
の
犠牲
(
いけにえ
)
として要求し給うた。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
神は犠牲や
燔祭
(
はんさい
)
を求め給わない。神の求め給うものは心です。キリストのため、福音のために迫害苦難を受けても変わらぬ真心です。家や富を棄てるのは、神様に心を差し出した
印
(
しるし
)
です。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
なんじまた
燔祭
(
はんさい
)
をも悦びたまわず
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
“燔祭”の解説
燔祭(はんさい、en: Holocaust、he: קורבן עולה)とは、ユダヤ教とキリスト教において生贄の動物(雄の牛・羊・やぎ、はとに限る)を祭壇で焼いて神に捧げる儀式のことである。ヘブライ語では「オラー」と呼ばれる。『レビ記』においてモーセが定めたこの供犠は、後にヨーロッパに輸入され、ギリシャ語経由でホロコーストと訳されることとなった。
(出典:Wikipedia)
燔
漢検1級
部首:⽕
16画
祭
常用漢字
小3
部首:⽰
11画
“燔”で始まる語句
燔
燔刑
燔牲
燔肉