熱飯あつめし)” の例文
ごりの佃煮とは要するに、高いごりを生醤油きじょうゆで煮るのである。それを十尾ばかり熱飯あつめしの上に載せて、茶をかけて食べるのである。
京都のごりの茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
煮たのも来る。舞茸まいたけ味噌汁みそしるが来る。焚き立ての熱飯あつめしに、此山水の珍味ちんみえて、関翁以下当年五歳の鶴子まで、健啖けんたん思わず数碗すうわんかさねる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
これはめしのものである。だから、握りずしで食うのが第一、熱飯あつめしの上に載せて食うのが第二である。まぐろの茶漬けなぞも通人つうじんのよろこぶものである。
鮪を食う話 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
それを茶漬けにするには、細かくざくざくに切り、適宜てきぎ熱飯あつめしの上に載せ、例のように醤油をかけて茶をかける。
鱧・穴子・鰻の茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
要するに、焼いたはもを熱飯あつめしの上に載せ、はしし潰すようにして、飯になじませる。そして、適宜てきぎ醤油しょうゆをかけ、玉露ぎょくろ煎茶せんちゃを充分にかけ、ちょっとふたをする。
鱧・穴子・鰻の茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
例のように熱飯あつめしの上に載せる。茶碗が小さければ半分に切ってもいい。それに充分な熱さの茶を徐々じょじょにえびの上からかける。すると、醤油しょうゆは溶けてえびは白くなる。
車蝦の茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)