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煽動
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おだて
ふりがな文庫
“
煽動
(
おだて
)” の例文
が、平生は至つて口少なな、常に鷹揚に構へて、部下の者の缺點は隨分手酷くやッつけるけれども、滅多に
煽動
(
おだて
)
る事のない人であつた。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
爾して其の心で時々余を
煽動
(
おだて
)
て、暗に自分の密旨を手伝うて呉れろと云う様に勧め、猶其の上に、或る時は他人の事の様に夏子の事を物語り
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
同盟罷工と言えばまるでお祭騒ぎでもしているように花々しいことに思うのが第一気に喰わねい、よしんば
煽動
(
おだて
)
たにしろ、また
教唆
(
そそのか
)
したにしろ
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
「貧窮組」というのもおかしなもので、誰がもくろんで、誰が
煽動
(
おだて
)
たともないうちにこうして大勢が集まって、町内から町内へと繰込んで行くのです。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
猶だ勉強盛りなのを中途で学校をやめて、(いゝや落第したのださうだ)、
平凡
(
へぼ
)
文学者の
煽動
(
おだて
)
に乗せられて自分は文学のパトロンとなるなどと高言しおらるゝさうだ。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
女の集まったところでは、一方ではああやって
煽動
(
おだて
)
て置いてね、承知してもしなくっても、話をずんずん進めて行かないと、ことはまとまらないからね。‥‥だけれど君、うまく行った。
遠野へ
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
旦那
(
だんな
)
さまだとて
金滿家
(
きんまんか
)
の
息子株
(
むすこかぶ
)
が
藝人
(
げいにん
)
たちに
煽動
(
おだて
)
られて、
無我夢中
(
むがむちゆう
)
に
浮
(
う
)
かれ
立
(
た
)
つとは
事
(
こと
)
が
違
(
ちが
)
ふて
心底
(
しんそこ
)
おもしろく
遊
(
あそ
)
んだのではありますまい、いはゞ
疳癪
(
かんしやく
)
抑
(
おさ
)
へ、
憂
(
う
)
さ
晴
(
は
)
らしといふやうな
譯
(
わけ
)
で
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
が、平生は至つて口少なな、常に鷹揚に構へて、
部下
(
した
)
の者の
欠点
(
あら
)
は随分手酷くやツつけるけれども、滅多に
煽動
(
おだて
)
る事のない人であつた。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
先年大宮で
同盟罷工
(
ストライキ
)
があってから、一時社会では非常にあの問題が
喧
(
やかま
)
しかったが、労働者はそう世間で言うように
煽動
(
おだて
)
て見たところで容易く動くものじゃあない、世間の学者なんという奴らが
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
“煽動”の意味
《名詞》
煽動(せんどう 「扇動」の「同音の漢字による書きかえ」)
「扇動」の別表記。
(出典:Wiktionary)
煽
漢検準1級
部首:⽕
14画
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
“煽動”で始まる語句
煽動家
煽動者
煽動的