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煮炊
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にた
ふりがな文庫
“
煮炊
(
にた
)” の例文
盆の終りに際して、少年が小屋をかけ、または屋外で
煮炊
(
にた
)
き食事をする風があるか。また
綱曳
(
つなひ
)
きその他のこの頃に限る習わしがあるか。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
見事な廊下で、男の手だけで
煮炊
(
にた
)
きをするやら、洗濯をして松の木にほすやら……当家の主人は、こっち側とばかり、
梃子
(
てこ
)
でも動かぬ気組み。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
大名は滅多に
他所
(
よそ
)
で
煮炊
(
にた
)
きした物を食べません。茶店から貰ったのは、熱い湯と、生みたての
鶏卵
(
たまご
)
だけ。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
で、昨日から、六波羅兵と
放免
(
ほうめん
)
(密偵)どもの、
煮炊
(
にた
)
きの跡や馬糞やらで、そこは
狼藉
(
ろうぜき
)
を極めていた。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今ではあの辺でもあまり耳にしないが、もとは台所を
御水屋
(
おみずや
)
といっていたので、それで
煮炊
(
にた
)
きの真似を
御水屋事
(
おみずやごと
)
といい始めたのであろう。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
けれど、
煮炊
(
にた
)
きはできない、香の物の刻み方は知らないというような奥方ではなかった。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
カマクラと称する秋田県の雪小屋などは、以前の
鳥追歌
(
とりおいうた
)
や
御火焚棒
(
おほたきぼう
)
がまだ残っているにもかかわらず、今では女の
児
(
こ
)
が
火鉢
(
ひばち
)
なんか
持込
(
もちこ
)
んで、静かに
煮炊
(
にた
)
きをして楽しむ場所になっている。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
それを
旅籠
(
はたご
)
で借りた鍋釜で
煮炊
(
にた
)
きする。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
煮
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
炊
常用漢字
中学
部首:⽕
8画
“煮”で始まる語句
煮
煮染
煮焚
煮〆
煮込
煮肴
煮立
煮方
煮汁
煮団子