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焦
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ふりがな文庫
“
焦
(
もど
)” の例文
彼はもはや
凝然
(
じっ
)
としていられなくなったように、
焦
(
もど
)
かしげな足取りで室内を歩きはじめたが、突然立ち止って、数秒間突っ立ったままで考えはじめた。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
彼女は今大きな椅子の肱掛けに手をおいていたが、以前の彼女は入って来るなり
焦
(
もど
)
かしそうに、その椅子へ
手提袋
(
てさげ
)
や
暖手套
(
てぶくろ
)
を投げだしたものであったのだ。
ふみたば
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
「あッ、あの、喬之助さまが……」ひェイッ! と
愕
(
おどろ
)
くと同時に、木戸を押しあける間も
焦
(
もど
)
かしく、園絵は、お絃を突きのけるように
背後
(
うしろ
)
の駕籠へ駈け寄って
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
『何で御座いますか、私に出來る事なら……。』と智惠子は何時になく
焦
(
もど
)
かし相な顏をした。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
といっても、暗さと
静寂
(
しじま
)
に対するあの不思議な恐怖が盛りかえして来たのではない。彼は今、賭博者が切り札を出す前に
忙
(
せわ
)
しく指先でいじくらずにいられないような
焦
(
もど
)
かしさを感じているのだ。
空家
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
“焦”の解説
焦(しょう)は、西周時代の諸侯国。
『史記』周本紀によると周の武王は神農氏の末裔を焦(現在の河南省三門峡市陝州区)に封じたとある。
『竹書紀年』の記載によると、周の幽王七年(紀元前775年)焦は虢によって滅亡した。
(出典:Wikipedia)
焦
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
“焦”を含む語句
焦燥
焦慮
焦躁
焦心
焦点
焦立
焦々
焦眉
焦土
焦熱
焼焦
焦死
黒焦
焦茶
日焦
焦茶色
焦臭
焦熱地獄
小焦
麦焦
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