潛戸くゞりど)” の例文
新字:潜戸
つきのないさかのぼつて、瓦斯燈ガスとうらされた砂利じやりらしながら潛戸くゞりどけたときかれ今夜こんや此所こゝ安井やすゐやう萬一まんいちはまづおこらないだらうと度胸どきようゑた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
大岡殿コリヤ直助と呼び掛けられしに天命てんめいのががたくハイと振向ふりむきしをそれしばれと云るゝを聞き南無三と潛戸くゞりど迯出にげいださんとなすを同心ばら/\と立懸り忽ちなはをぞ掛けたりける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)