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漂着
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ひょうちゃく
ふりがな文庫
“
漂着
(
ひょうちゃく
)” の例文
かれら一味は、ケートさんやぼくが、きみらといっしょにいると思わないから、諸君がかれらの
漂着
(
ひょうちゃく
)
したのをまだ知らないつもりでいる。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
いつもマッチやライターが手近にある生活になれていたので、この
絶海
(
ぜっかい
)
の
孤島
(
ことう
)
に
漂着
(
ひょうちゃく
)
しても、そんなものすぐそばにあるようなさっかくをおこしたのだ。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ヴィタリス
老人
(
ろうじん
)
は、よく
難船
(
なんせん
)
した人の話をした。ある話では、なにも食べ物のないはなれ島に
漂着
(
ひょうちゃく
)
した船乗りが、船のボーイを食べてしまったこともある。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
いそに
漂着
(
ひょうちゃく
)
したる丸太や竹を
梁
(
はり
)
や
桁
(
けた
)
とし、
芦
(
あし
)
を
結
(
むす
)
んで屋根を
葺
(
ふ
)
き、
苫
(
とま
)
の破片、
藻草
(
もぐさ
)
、松葉等を掛けてわずかに
雨露
(
あめつゆ
)
を
避
(
さ
)
けたるのみ。すべて
乏
(
とぼ
)
しく荒れ果てている。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
私は、中川教官に、龍睡丸が遭難して、太平洋のまんなかの無人島に
漂着
(
ひょうちゃく
)
したときの話をしていただきたいと、たびたびお願いをしていたが、それが、今やっとかなったのであった。
無人島に生きる十六人
(新字新仮名)
/
須川邦彦
(著)
▼ もっと見る
むりもない、この島に
漂着
(
ひょうちゃく
)
してからここに二年、そのあいだ一行がほかの人間を見るのは、いまがはじめてである。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
その鞄は、
執念
(
しゅうねん
)
深いというのか、海上を
漂
(
ただよ
)
ううちに海岸へ
漂着
(
ひょうちゃく
)
した。
元村
(
もとむら
)
の
桟橋
(
さんばし
)
のすぐそばであった。
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「まず
順序
(
じゅんじょ
)
からいうが、ぼくらが第一番に
漂着
(
ひょうちゃく
)
した港は、船の名にちなんで、サクラ湾としたいと思うがどうだ」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
“漂着”の意味
《名詞》
漂着(ひょうちゃく)
海上などを漂流していたものが岸に流れ着くこと。
(出典:Wiktionary)
“漂着(漂着物)”の解説
漂着物(ひょうちゃくぶつ)とは、海流・潮流・風・波などによって、漂流物が海辺に打ち上げられ漂着した物の総称である。
その内容は多彩を極め、利用価値が無い漂着物は漂着ごみ等と呼ばれ処分されるが、ときに観察や蒐集の対象となることもある。
近世以前の日本では、寄物(船の場合は寄船、漂流船は流船)と呼んだ。
(出典:Wikipedia)
漂
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“漂”で始まる語句
漂
漂泊
漂渺
漂浪
漂流
漂蕩
漂然
漂浪人
漂泊者
漂白