“温和(をんわ)” の例文
例(たと)へば日本(にほん)は小島國(せうたうごく)であつて、氣候(きこう)温和(をんわ)、山水(さんすゐ)も概(がい)して平凡(へいぼん)で別段(べつだん)高嶽峻嶺(かうがくしゆんれい)深山幽澤(しんざんゆうたく)といふものもない。凡(すべ)てのものが小規模(せうきも)である。その我邦(わがくに)に雄大(ゆうだい)な化物(ばけもの)のあらう筈(はず)はない。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
われは日頃(ひごろ)約翰様(ヨハネさま)に帰依信仰(きえしんかう)してゐる。此御方(このおかた)もやはり浮浪(ふらう)の身(み)にあらせられて、接続(つゞき)の無(な)いお言葉(ことば)を申(まを)されたでは無(な)いか。嘸(さぞ)かし温(あたゝ)かいお言葉(ことば)であつたらう。さう言(い)へば、今年(ことし)の春(はる)も実(じつ)に温和(をんわ)だ。