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清人
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しんじん
ふりがな文庫
“
清人
(
しんじん
)” の例文
この人生れてより
下二番町
(
しもにばんちょう
)
に住み
巌谷小波
(
いわやさざなみ
)
先生の門人とは近隣の
誼
(
よしみ
)
にて自然と
相識
(
あいし
)
れるが
中
(
うち
)
にも取りわけ
羅臥雲
(
らがうん
)
とて
清人
(
しんじん
)
にて日本の文章俳句を
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
善重氏は、
文墨
(
ぶんぼく
)
のたしなみがあり、菅原白竜山人のかけ幅や、板垣退助伯が
清人
(
しんじん
)
霞錦如
(
かきんじょ
)
の絵に題字せられた幅物などを愛蔵せられて、私たちの見るに任せられた。
不尽の高根
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
折角の赤筋入りたるズボンをあたらだいなしにして
呆然
(
ばうぜん
)
としたまひし此方には、
件
(
くだん
)
の
清人
(
しんじん
)
惜
(
を
)
しき事しつと云ひ顔に
遽
(
あわ
)
てゝ床の
上
(
うへ
)
なるものを
匙
(
さじ
)
もてすくひて皿に
復
(
かへ
)
されたるなど
燕尾服着初めの記
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
十八年長崎県師範学校教諭ニ任ゼラル。二十三年中野知事ノ嘱ヲ受ケ勅語述義ヲ編シテコレヲ
闔県
(
こうけん
)
ニ敷ク。公暇
清人
(
しんじん
)
蔡伯昂孫藹人
(
さいはくこうそんあいじん
)
ト往来唱和シ
頗
(
すこぶる
)
益ヲ得タリ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
片岡中将はその副官といずくかへ行ける
帰途
(
かえり
)
を、殊勝にも
清人
(
しんじん
)
のねらえるなりき。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
舎営の
門口
(
かど
)
のきらめく
歩哨
(
ほしょう
)
の銃剣、将校
馬蹄
(
ばてい
)
の響き、下士をしかりいる士官、あきれ顔にたたずむ
清人
(
しんじん
)
、縦横に行き違う軍属、それらの間を縫うて行けば、軍夫五六人、
焚火
(
たきび
)
にあたりつ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
たまたま家と家との
間
(
なか
)
絶えて、流れ込む街燈の光に武男はその
清人
(
しんじん
)
なるを認めつ。同時にものありて彼が手中にひらめくを認めたり。胸打ち騒ぎ、武男はひそかに足を早めてそのあとを慕いぬ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
清
常用漢字
小4
部首:⽔
11画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“清”で始まる語句
清
清々
清水
清浄
清冽
清楚
清潔
清元
清洲
清明