深窓しんさう)” の例文
さりとて用人ようにん若御新姐わかごしんぞ、さして深窓しんさうのとふではないから、隨分ずゐぶん臺所口だいどころぐち庭前にはさきでは、あさに、ゆふに、したがひのつまの、なまめかしいのさへ、ちら/\られる。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
店藏みせくらばかりに圍まれてゐる問屋町とんやまちの、日本橋區内の、およそ政治には縁の遠い、深窓しんさうとまで大家たいけぶらないでも、世の中のことを明白には知らせて貰へなかつた娘たちにも
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
これはさすがに、井戸端ゐどばたで、のりけるわけにはかない、さりとて用人ようにん若御新造わかごしんぞ、さして深窓しんさうのとふではないから、隨分ずゐぶん臺所だいどころに、庭前ていぜんではあさに、ゆふに、したがひのつまなまめかしいのさへ
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)