淑女しゆくぢよ)” の例文
モダンの淑女しゆくぢよ……きものは不斷着ふだんぎでも、足袋たび黄色きいろよごれない、だぶ/\しないしわらないのにしてほしい。練出ねりだときことである。はたらくとへば、せつちがふ。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
廊下らうか二曲ふたまがり、またなかばにして、椽続えんつゞきの広間ひろまに、線香せんかうけむりなかに、しろだんたかきづかれてた。そでそでかさねたのは、二側ふたかは居余ゐあまる、いづれもこゑなき紳士しんし淑女しゆくぢよであつた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)