沸立わきた)” の例文
将門にひ立てられた官人連は都へ上る、諸国よりはくしの歯をひくが如く注進がある。京師では驚愕きやうがくと憂慮と、応変の処置の手配てくばりとに沸立わきたつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
……しかしおこの別誂べつあつらへもつて、とりのブツぎりと、玉葱たまねぎと、凍豆腐こゞりどうふ大皿おほざらんだのを鉄鍋てつなべでね、沸立わきたたせて、砂糖さたう醤油しやうゆをかきぜて、わたし一寸ちよつと塩梅あんばいをして
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
何故に牛乳は水よりすみやか沸立わきたつや
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)