毎度めいど)” の例文
太「これはヘイ毎度めいど多助から承わって居りやすが、わしは一つ村方でも上下かみしもを隔てゝ居りやすから、ろくに此のうちめえりやせんから、御挨拶も致しやせん、何分御贔屓を願いやす」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
立派なアお方さまの側で以てからにおまんまア戴いたり、直接じかにお言葉を掛けて下さるてえのは冥加みょうが至極だと云って、毎度めいどけえりますとお屋敷の噂ばかり致して居ります、へえ誠に有難い事で
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
左様そうだがね、わしイ三十の時から此家こっちへ奉公して、六年ぜんに近所へ世帯しょたいを持ったのだが、せわしねえ時ア斯うして毎度めいど手伝に来るのさ、一昨日おとついおせゆッ塩梅あんべいがわりいって城堀しろほりけえったから
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
毎度めいど戴いてばかりいて済まねえよ、いつでも厄介やっけえになりつゞけだが、折角の思し召しだから頂戴いたして置きますべい、おやさわって見た所じゃアえらく金があるようだから単物ひとえものでも買うべいか