歡喜よろこび)” の例文
新字:歓喜
私は一度ちらと見た世にも樂しい歡喜よろこび——幾らかでも大きな御恩をお返しし、自分に一生のお友達を得ようといふ歡喜よろこびのことを忘れはしませんわ。
少年こども歡喜よろこびが詩であるならば、少年の悲哀かなしみた詩である。自然の心に宿る歡喜にしてし歌ふべくんば、自然の心にさゝやく悲哀もた歌ふべきであらう。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
照日てるひはた收穫とりいれに、歡喜よろこびの野の麥苅むぎかり
(旧字旧仮名) / アダ・ネグリ(著)
歡喜よろこびの、はた悲愁かなしびのかげひなた
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
歡喜よろこびのまぢかしや、わが
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
わが肉の歡喜よろこびふるへ
決闘 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
あゝ驕慢と歡喜よろこび
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ほしければ當人は申に及ばず女房お政の歡喜よろこび言ん方なく迅速すみやかに腰懸まで迎ひに來り是偏へに御奉行の明斷による所なりと白洲の方に向ひてしきりに伏拜ふしをがうれし涙にくれたりけり時に後藤半四郎は再び大岡殿に向ひ恐れながら某し御奉行樣へ願ひあげ奉つりたき儀御座候右は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
歡喜よろこびの、はた悲愁かなしびのかげひなた
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
ああ、よみがへる歡喜よろこび
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
歡喜よろこびの色
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)