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権兵衛
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ごんべえ
ふりがな文庫
“
権兵衛
(
ごんべえ
)” の例文
「今朝
権兵衛
(
ごんべえ
)
茶屋のとこで、馬をひいた人がそう云っていたよ。煙山の野原に鳥を吸い
込
(
こ
)
む楊の木があるって。エレキらしいって云ったよ。」
鳥をとるやなぎ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「おい、名なしの
権兵衛
(
ごんべえ
)
、近頃じゃ
乙
(
おつ
)
う高く留ってるじゃあねえか。いくら教師の飯を食ったって、そんな高慢ちきな
面
(
つ
)
らあするねえ。
人
(
ひと
)
つけ面白くもねえ」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
次いで
権兵衛
(
ごんべえ
)
なるものが来て
切替畑
(
きりかえばた
)
を作るようになると、権兵衛切、権爺作り、権ヶ
藪
(
やぶ
)
などの名が起ろう。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
居間と客間との間の建具をはずさせ、嫡子
権兵衛
(
ごんべえ
)
、二男
弥五兵衛
(
やごべえ
)
、つぎにまだ前髪のある五男
七之丞
(
しちのじょう
)
の三人をそばにおらせて、主人は威儀を正して待ち受けている。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「じゃ、名なし
権兵衛
(
ごんべえ
)
?」も一人の十六、七の
瓢箪
(
ひょうたん
)
のような形の顔をした口先のませた女がいった。
うつり香
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
▼ もっと見る
伊那の谷からの通路にあたる
権兵衛
(
ごんべえ
)
街道の方には、馬の振る鈴音に調子を合わせるような
馬子唄
(
まごうた
)
が起こって、米をつけた
馬匹
(
ばひつ
)
の群れがこの木曾街道に続くのも、そういう時だ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
毎日馬車に乗って、参謀の
徽章
(
きしょう
)
を胸にかけて通った。不思議に子供も名前を知っていて、
権兵衛
(
ごんべえ
)
が来た来たと、口々にしめしあわせながら、先を争って帽子をとって頭をさげた。
大人の眼と子供の眼
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
誰やらが二葉亭を評して山本
権兵衛
(
ごんべえ
)
を小説家にしたような男だといった。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
といって、つまらない
権兵衛
(
ごんべえ
)
太郎兵衛
(
たろうべえ
)
の娘を妻にはこれも嫌なり。
幕末維新懐古談:23 家内を貰った頃のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
一名直助
権兵衛
(
ごんべえ
)
とも呼ばれた。
隠亡堀
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
権兵衛
(
ごんべえ
)
街道から伊那へはいったことはありますが、こっちの方は初めてです。」
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
権
常用漢字
小6
部首:⽊
15画
兵
常用漢字
小4
部首:⼋
7画
衛
常用漢字
小5
部首:⾏
16画
“権”で始まる語句
権
権柄
権化
権幕
権現
権威
権利
権妻
権高
権力