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榻
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しぢ
ふりがな文庫
“
榻
(
しぢ
)” の例文
百夜
(
もゝよ
)
の
榻
(
しぢ
)
の
端
(
はし
)
がきに、今や我も
數書
(
かずか
)
くまじ、只〻つれなき浮世と
諦
(
あきら
)
めても、命ある身のさすがに露とも消えやらず、我が思ふ人の忘れ難きを
如何
(
いか
)
にせん。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
高い
車蓋
(
やかた
)
にのつしりと暗を抑へて、牛はつけず黒い
轅
(
ながえ
)
を斜に
榻
(
しぢ
)
へかけながら、
金物
(
かなもの
)
の
黄金
(
きん
)
を星のやうに、ちらちら光らせてゐるのを眺めますと、春とは云ふものゝ何となく肌寒い氣が致します。
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
われひとり
榻
(
しぢ
)
に身をのべ
一点鐘
(旧字旧仮名)
/
三好達治
(著)
稽古の窓に向つて
三諦止觀
(
さんたいしくわん
)
の月を樂める身も、一
朝
(
てう
)
折りかへす
花染
(
はなぞめ
)
の
香
(
か
)
に
幾年
(
いくとせ
)
の
行業
(
かうげふ
)
を捨てし人、
百夜
(
もゝよ
)
の
榻
(
しぢ
)
の
端書
(
はしがき
)
につれなき君を怨みわびて、亂れ
苦
(
くるし
)
き
忍草
(
しのぶぐさ
)
の露と消えにし人
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
高い
車蓋
(
やかた
)
にのつしりと
暗
(
やみ
)
を抑へて、牛はつけず黒い
轅
(
ながえ
)
を斜に
榻
(
しぢ
)
へかけながら、
金物
(
かなもの
)
の
黄金
(
きん
)
を星のやうに、ちらちら光らせてゐるのを眺めますと、春とは云ふものゝ何となく肌寒い気が致します。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
榻
漢検1級
部首:⽊
14画
“榻”を含む語句
臥榻
脚榻
迎我譲榻去
榻背
榻子
石榻
陶榻
禅榻
牀榻
座榻
一榻
長榻
今日鬢絲禅榻畔
褥榻
茶煙禅榻
茶榻
円榻
脚榻釣
榻列
竹榻
...