楽進がくしん)” の例文
「それがしは、衛国えいこくの生れ、楽進がくしんあざな文謙ぶんけんと申す者ですが、願わくば、逆賊董卓とうたくを、ともに討たんと存じ、麾下きかに馳せ参って候」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また次なる張遼、許褚きょちょ李典りてん楽進がくしんともがらは勇においてすぐれ、その勇や万夫不当ばんぷふとう、みな千軍万馬往来の士である。なお見よ。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹仁、李典、夏侯惇かこうじゅん楽進がくしん、張遼、許褚きょちょ、——などの陣々騎歩もすべてその方向を一にして、長坂坡ちょうはんはへ迫って来た。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西軍の鉄壁陣は、許褚きょちょ張遼ちょうりょう徐晃じょこう李典りてん楽進がくしん于禁うきんなどの諸大隊をつらねて、あたかも人馬の長城を形成している。——その真ん中をぱっと割って
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操は、呵々かかと大笑しながら、膝をたたいて、——壮なるかな、さらば参られよと、五万の軍勢を与え、于禁うきん楽進がくしんのふたりを副将として添えてやった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏侯惇かこうじゅん夏侯淵かこうえん曹仁そうじん曹洪そうこうなど直臣じきしん中の直臣は、それぞれ将軍にのぼり、楽進がくしん李典りてん徐晃じょこうなどの勇将はみな校尉に叙せられ、許褚きょちょ典韋てんい都尉といに挙げられた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「怪しげな密談を? ……」と、宵から注意していた副将の于禁うきん楽進がくしんのふたりは物陰からそれを見ていた。しかし関羽を怖れてそこでは何の干渉もなし得なかった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、襄陽城の守備としては、夏侯惇かこうじゅんをあとに留め、合淝地方は、ことに、重要な地とあって、それへは、張遼を守りに入れた。さらに楽進がくしん李典りてんの二名を副将としてそれに添えた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「第四隊、楽進がくしんなり」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)