にこ)” の例文
かれ火照ほでりの命は、海佐知うみさち毘古として、はたの廣物鰭の物を取り、火遠理ほをりの命は山佐知やまさち毘古として、毛のあら物毛のにこを取りたまひき。
或いはまた「神代巻」の須勢理姫命すせりひめのみことの御歌にも、「むしぶすまにこやが下に、たくぶすまさやぐが下に」
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そのはずだ、山上のにこ草はとうに霜枯れて、食べられなくなってしまったろう。上流にのぞく端山の一角さえ、既にいくたびか霜に見舞われたと見え、昨今だいぶ色づいてきたのだから。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
うちかがむ毛のにこものの黒きかげ葱はかがよふ月夜つきよ落窪おちくぼ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
うちかがむ毛のにこものの黒きかげ葱はかがよふ月夜つきよ落窪おちくぼ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
毛のにこもの、をさなし。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
毛のにこもの、をさなし。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)