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枕上
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まくらがみ
ふりがな文庫
“
枕上
(
まくらがみ
)” の例文
亥
(
ゐ
)
過る
比
(
ころ
)
、
天地
(
あめつち
)
も砕けぬばかりのおどろ/\しき音して地
震
(
ふる
)
ふに、
枕上
(
まくらがみ
)
の
燈火
(
ともしび
)
倒れやせむと心許なく、臥したるままにやをら手を伸べつつ押さへぬ。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そう思うております
故
(
けに
)
、あれから毎晩、腰から下、血だらけになった娘のお熊が
枕上
(
まくらがみ
)
に立ってサメザメと泣きまする
狂歌師赤猪口兵衛:博多名物非人探偵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
其の夜、左内が
枕上
(
まくらがみ
)
に人の来たる音しけるに、目さめて見れば、
二五
灯台
(
とうだい
)
の
下
(
もと
)
に、ちひさげなる翁の
笑
(
ゑみ
)
をふくみて
座
(
を
)
れり。左内枕をあげて、ここに来るは
誰
(
た
)
そ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
枕上
(
まくらがみ
)
の小卓の上に大型の
扁平
(
へんぺい
)
なピストルが斜めに横たわり、そのわきの水飲みコップの、底にも器壁にも、白い粉薬らしいものがべとべとに着いているのが目についた。
B教授の死
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
粗末な板張りの座敷ではあるけれども、
枕上
(
まくらがみ
)
のところに仮りの
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
が設けてあって、
八幡大菩薩
(
はちまんだいぼさつ
)
の
軸
(
じく
)
が
懸
(
かゝ
)
っている。
床脇
(
とこわき
)
に据えた
持佛
(
じぶつ
)
の
厨子
(
ずし
)
には不動明王が安置してある。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
土屋庄三郎昌春は、翌朝早く眼を
醒
(
さ
)
ますと
枕上
(
まくらがみ
)
へ眼をやった。紅巾がちゃんと置いてある。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
枕上
(
まくらがみ
)
に
経机
(
きょうづくえ
)
を据え、線香を立てた。奈々子は死に顔美しく真に眠ってるようである。
奈々子
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
玄関にある下駄が皆女物で子規のらしいのが見えぬのが先ず胸にこたえた。外出と云う事は夢の外ないであろう。
枕上
(
まくらがみ
)
のしきを隔てて座を与えられた。初対面の挨拶もすんであたりを見廻した。
根岸庵を訪う記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
“枕上”の意味
《名詞》
枕元。
(ちんじょう)枕に頭をのせている状態。
(出典:Wiktionary)
枕
常用漢字
中学
部首:⽊
8画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“枕上”で始まる語句
枕上潜垂涙