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木綿袷
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もめんあわせ
ふりがな文庫
“
木綿袷
(
もめんあわせ
)” の例文
それが、一同
対
(
つい
)
の鼠いろの
木綿袷
(
もめんあわせ
)
に浅黄の袴、
足半
(
あしなか
)
という古式の
脚絆
(
きゃはん
)
をはいているところ、今や
出師
(
すいし
)
の鹿島立ちとも見るべき
仰々
(
ぎょうぎょう
)
しさ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
膝の抜けかゝった
盲縞
(
めくらじま
)
の股引に、垢染みた
藍
(
あい
)
の
万筋
(
まんすじ
)
の
木綿袷
(
もめんあわせ
)
の前をいくじなく合せて、縄のような三尺を締め、袖に
鉤裂
(
かぎざき
)
のある
印半纏
(
しるしばんてん
)
を
引掛
(
ひっか
)
けていて
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
木綿袷
(
もめんあわせ
)
の
條柄
(
しまがら
)
も分かぬまでに着古したるを
後褰
(
しりからげ
)
にして、
継々
(
つぎつぎ
)
の
股引
(
ももひき
)
、
泥塗
(
どろまぶれ
)
の
脚絆
(
きゃはん
)
、
煮染
(
にし
)
めたるばかりの
風呂敷包
(
ふろしきづつみ
)
を斜めに背負い、
手馴
(
てなら
)
したる
白櫧
(
しらかし
)
の杖と
一蓋
(
いっかい
)
の
菅笠
(
すげがさ
)
とを
膝
(
ひざ
)
の辺りに引寄せつ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
芭蕉翁の時代はちょうどその木綿の流行の初期で、「はんなりと細工に染まる紅うこん」だの、または「染めてうき
木綿袷
(
もめんあわせ
)
の鼠色」だのという句が、しばしば『七部集』の俳諧の中に見えている。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ちちぶ
縞
(
じま
)
の
木綿袷
(
もめんあわせ
)
を、百は、いそいそと身にひっかけて
野槌の百
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
染めてうき
木綿袷
(
もめんあわせ
)
のねずみ色
里東
(
りとう
)
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
綿
常用漢字
小5
部首:⽷
14画
袷
漢検準1級
部首:⾐
11画
“木綿”で始まる語句
木綿
木綿縞
木綿糸
木綿布子
木綿物
木綿子
木綿機
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木綿店
木綿島