“木綿機”の読み方と例文
読み方割合
もめんばた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手毬てまりがこのように美しいものになったのは、木綿機もめんばたが家々で織られるようになってからのちのことである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
私は柏木のことばかり思続けました。流行謡はやりうたを唄って木綿機もめんばたを織っている時、旅商人たびあきんどおさを賞めて通ったことを憶出おもいだしました。岡の畠へ通う道々妹と一緒に摘んだ野苺のいちごの黄な実を憶出しました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
家々で木綿機もめんばたを織っていたので、その織糸おりいとはしの方の、もうどうしても布に織れない部分、ふつうにキリシネともハタシの糸ともいって、三、四寸は切ってのけるものをもらい集めて
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)