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有無
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ありなし
ふりがな文庫
“
有無
(
ありなし
)” の例文
獲物の
有無
(
ありなし
)
でおもしろ味に
変
(
かわり
)
はないで、またこの
空畚
(
からびく
)
をぶらさげて、
蘆
(
あし
)
の中を
釣棹
(
つりざお
)
を担いだ処も、工合の
可
(
い
)
い感じがするのじゃがね。
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
日本車輛製造の原田勘七郎氏……といつたやうに、卒業証書の
有無
(
ありなし
)
なぞもう気に懸けないでもいゝやうな顔触ばかりになつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
鼓賊と呼ばれるその泥棒が、少納言の鼓を奪い取ったのは、その鼓を奏する事によって、目星をつけた家々の、金の
有無
(
ありなし
)
を知るためだったのか。盗みも進歩したものだな。
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そのあとで茶を
点
(
い
)
れて
四方八方
(
よもやま
)
の話から、幽霊の
有無
(
ありなし
)
の話をしましたが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
私
(
わたし
)
の
掌
(
てのひら
)
を
開
(
あ
)
けさせて、ころりと
振
(
ふ
)
つて
乗
(
の
)
せたのは、
忘
(
わす
)
れもしない、
双六谷
(
すごろくだに
)
で、
夫婦
(
ふうふ
)
が
未来
(
みらい
)
の
有無
(
ありなし
)
を
賭
(
かけ
)
為
(
し
)
やうと
思
(
おも
)
つて
買
(
か
)
つた
采
(
さい
)
だつたんです。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
髯
(
ひげ
)
の
有無
(
ありなし
)
9・10(夕)
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
その頃は
外套
(
がいとう
)
の襟へ三角
形
(
なり
)
の
羅紗
(
らしゃ
)
帽子を、こんな時に、いや、こんな時に限らない。すっぽりと被るのが、寒さを凌ぐより、半分は見得で、帽子の
有無
(
ありなし
)
では約二割方、仕立上りの値が違う。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
有
常用漢字
小3
部首:⽉
6画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“有無”で始まる語句
有無雲
有無分明
有無流轉