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昔年
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せきねん
ふりがな文庫
“
昔年
(
せきねん
)” の例文
昔年
(
せきねん
)
の涼味を
偲
(
しの
)
ぶに過ぎなかったが、わが国に帝国議会というものが初めて開かれても、ここの柳は伐られなかった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
昔年
(
せきねん
)
、馬に乗れば切捨てられたる百姓町人の少年輩が、今日借馬に乗て飛廻わり、誤って旧藩地の士族を踏殺すも、法律においてはただ罰金の沙汰あらんのみ。
徳育如何
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
そしてこういうことを聞いた。富士川さんは
昔年
(
せきねん
)
日本医学史の資料を得ようとして、池田氏の墓に
詣
(
もう
)
でた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
復
(
ま
)
た当年の
苦艱
(
くかん
)
を
顧
(
かえり
)
みる者なく、そが細君すらも
悉
(
ことごと
)
く虚名虚位に
恋々
(
れんれん
)
して、
昔年
(
せきねん
)
唱えたりし主義も本領も失い果し、一念その身の
栄耀
(
えいよう
)
に
汲々
(
きゅうきゅう
)
として借金
賄賂
(
わいろ
)
これ本職たるの有様となりたれば
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
かくて和蘭王は、
昔年
(
せきねん
)
の
交誼
(
こうぎ
)
よりして、弘化元年使節を
遣
(
つか
)
わし、世界の大勢を
詳
(
つまびら
)
かにし、鎖国の長計にあらざるを説き、和親通交の
止
(
や
)
むべからざるを告げたりき。
而
(
しこう
)
して我は何を以てこれに答えたる。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
“昔年”の意味
《名詞》
昔 年(せきねん)
むかし。
(出典:Wiktionary)
昔
常用漢字
小3
部首:⽇
8画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
“昔”で始まる語句
昔
昔日
昔時
昔気質
昔馴染
昔噺
昔語
昔話
昔者
昔風