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敲
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はた
ふりがな文庫
“
敲
(
はた
)” の例文
新吉はポンポンと煙管を
敲
(
はた
)
いて、「小野さんに、それじゃ
私
(
あっし
)
が済まねえがね……。」と溜息を
吐
(
つ
)
いた。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
彼はたゞ
彼
(
かれ
)
の運命に対してのみ卑怯であつた。此四五日は
掌
(
てのひら
)
に
載
(
の
)
せた
賽
(
さい
)
を
眺
(
なが
)
め
暮
(
く
)
らした。
今日
(
けふ
)
もまだ
握
(
にぎ
)
つてゐた。早く運命が
戸外
(
そと
)
から
来
(
き
)
て、其
手
(
て
)
を軽く
敲
(
はた
)
いて呉れれば
好
(
い
)
いと
思
(
おも
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と主税は笑いながら、わざと
同一
(
おんなじ
)
ように母様と云って、
煙管
(
きせる
)
を
敲
(
はた
)
き
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼はただ彼の運命に対してのみ
卑怯
(
ひきょう
)
であった。この四五日は
掌
(
てのひら
)
に載せた賽を眺め暮らした。今日もまだ握っていた。早く運命が
戸外
(
そと
)
から来て、その手を軽く
敲
(
はた
)
いてくれれば
好
(
い
)
いと思った。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
敲
漢検1級
部首:⽁
14画
“敲”を含む語句
打敲
推敲
敲込
羽敲
重敲
敲土
春敲門
御推敲
敲子
敲戸
敲立
敲音
枻敲
棒敲
舌敲
袋敲