)” の例文
旧字:
それに何の不思議があらう、歌は第二句目で一字延びてゐる上に、博士は「菅家」といふ名前までもみ込んでゐたのだから。
大伴家持の歌に、「春花のうつろふまでに相見ねば月日みつつ妹待つらむぞ」(巻十七・三九八二)というのがある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
それからその人がずっとみますと確かに十疋居るです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
色々いろんな事を知つた女が、うぶで、無垢な昔馴染の男に出会つた時の事で、女はそんな時には、きまつたやうに頭のを掻き/\、その後昵懇なじみになつた男の数を懐中ふところみながら
なお「ぬばたまの夜渡る月を幾夜みつついもは我待つらむぞ」(巻十八・四〇七二)、「居りあかし今宵は飲まむほととぎす明けむあしたは鳴きわたらむぞ」(同・四〇六八)というのがあり
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
かうして一億弗をみ尽さうとするには先づ十年近くかゝり、も一つ進んで十億弗の銀貨になると、それを勘定するには毎日八時間働き通して、彼是かれこれ百年近くかゝる事になる。