数年すうねん)” の例文
旧字:數年
王子おうじはこういうあわれな有様ありさまで、数年すうねんあいだあてもなく彷徨さまよあるいたのち、とうとうラプンツェルがてられた沙漠さばくまでやってました。
数年すうねんのちには、そのまちはりっぱにできあがりました。そして、煙突えんとつからは、くろけむりながれていました。工場こうじょうや、製造場せいぞうじょうなどが、いくつもてられました。
塩を載せた船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こういって、小太郎山こたろうざんをすてたのである。いや、数年すうねんのあいだ、かりに敵手てきしゅへあずけてわかる心であった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
数年すうねんのちに、和尚おしょうさまもいぬも、ついにこのってしまいました。
犬と人と花 (新字新仮名) / 小川未明(著)