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擾
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さわ
ふりがな文庫
“
擾
(
さわ
)” の例文
文化年間、
露西亜
(
ロシア
)
がエトロフに入り、北辺を
擾
(
さわ
)
がした。泉石はその刺戟を受け、二十歳前後の頃、北海道
樺太
(
カラフト
)
沿海州の地図を写している。
『雪華図説』の研究後日譚
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
列仙
(
れっせん
)
の集まる
蟠桃会
(
はんとうえ
)
を
擾
(
さわ
)
がし、その罰として閉じ込められた
八卦炉
(
はっけろ
)
をも打破って飛出すや、天上界も狭しとばかり荒れ狂うた。
悟浄歎異:―沙門悟浄の手記―
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
年代にすると、黒船が
浦賀
(
うらが
)
の港を
擾
(
さわ
)
がせた
嘉永
(
かえい
)
の末年にでも当りますか——その母親の弟になる、
茂作
(
もさく
)
と云う八ツばかりの男の子が、重い
痲疹
(
はしか
)
に
罹
(
かか
)
りました。
黒衣聖母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
柳町
(
やなぎまち
)
の
廓
(
くるわ
)
にいたのは、まだ三十を越えていない、
赧
(
あか
)
ら顔に
鬚
(
ひげ
)
の生えた、浪人だと云うではありませんか?
歌舞伎
(
かぶき
)
の小屋を
擾
(
さわ
)
がしたと云う、腰の曲った
紅毛人
(
こうもうじん
)
、
妙国寺
(
みょうこくじ
)
の
財宝
(
ざいほう
)
を
掠
(
かす
)
めたと云う
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
擾
漢検準1級
部首:⼿
18画
“擾”を含む語句
騒擾
紛擾
擾乱
騷擾
喧擾
大騒擾
乱擾
争擾
煩擾
擾々
昏迷乱擾
侵擾
騒擾者
騒擾事件
公山弗擾
騒々擾々
纒擾
大紛擾
紛々擾々
私闘騒擾
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