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擬
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まね
ふりがな文庫
“
擬
(
まね
)” の例文
それと等しく蛮民は妙に動物の鳴音を
擬
(
まね
)
る故、馬の嘶声を擬れば馬を名ざすに事足りたはずだが、それはほんの物真似で言語というに足らぬ。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「
此奴
(
こいつ
)
、
乗打
(
のりう
)
ちをしたナ、覚えてろ!」と紅葉は手を振上げて打つ
擬
(
まね
)
をするとヨタヨタ
俥
(
ぐるま
)
がいよいよヨタヨタした。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
と花火に
擬
(
まね
)
て、
縦横
(
たてよこ
)
や十文字。
茸の舞姫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ヴォルテールいわく、『聖書』に神自身を模して人を作ったと言うは
大法螺
(
おおぼら
)
で、実は人が自身を
擬
(
まね
)
て神を作ったんじゃと。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
それからダニール・ウィルソンいわく、新世界へ欧人移り入りて旧世界でかつて見ざる格別の異物を
睹
(
み
)
た時、その鳴き声を
擬
(
まね
)
て名を付けた例多し。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
倀鬼が棄児の泣き声など
擬
(
まね
)
して道行く人を虎のある所へ導き殺し、殊に自分の親や子の所へ虎を案内する、依って虎に食われた者の家には強勢な符を置いてこれを防ぎ
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
上杉景勝平素笑わなんだが猴が大名の
擬
(
まね
)
して
烏帽子
(
えぼし
)
を
戴
(
いただ
)
くを見て吹き出したといい、加藤清正は猴が『論語』を註するつもりで塗汚すを見、汝も聖賢を慕うかと笑うた由。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
すこぶる竜に似たものが大英博物館にあったので、予これは歌川派画工が描いた竜を
擬
(
まね
)
たのだろと言うと、サー・チャーレス・リードが、
聢
(
しっか
)
り手に執って見よというから、
暫
(
しばら
)
く審査すると
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
擬
常用漢字
中学
部首:⼿
17画
“擬”を含む語句
擬宝珠
模擬
擬寶珠
擬態
江戸児擬
擬勢
擬兵
擬装
擬物
擬音
見擬
擬似
梅擬
擬作高
擬議
擬似恋愛
比擬
模擬試験
擬古
擬古狂詩
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