そろへ)” の例文
そろへて申す樣なにとも恐入おそれいり候事ながら貴院きゐん先達せんだつて仰聞られ候には聖護院しやうごゐん宮樣の御配下ごはいかにて天一坊樣の御旅館りよくわんとばかり故庄藏御世話せわ申三郎兵衞の明店あきだな御用立差上候ひしに只今御玄關おげんくわん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
是非亡父の思ひ煩ひ居候義を相解あひとき念願ねんぐわんに御座候而、元利相そろへ差上候こそ相當の譯に御座候得共、只今とても多人數の家内を相抱あひかゝへ居候上、全無高むたか之事に候へば、十分之義も不調とゝのは候に付
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
名代に遣せしのみと申立けるに越前殿とのさらば菊が姑女しうとを締殺せしと申事まをすことは何ぞ證據にてもある哉と糺問たづねられしに彌吉夫婦は言葉をそろへ外に證據とては御座なく候へども三年ごしわづらひ居候者が自身に首を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)