挑灯ちやうちん)” の例文
旧字:挑燈
しぼり掛け/\てこゝろみしに何れも血は流れて骨に入ずかゝる所へ挑灯ちやうちんひかりえしかば人目に掛り疑ひを受ては如何と早々さう/\木立こだちなかへ身をぞひそめける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見よ其節そのせつの盜人であらうがなと申さるゝに馬士まごはヘイ御意に御座りますいま夜明前よあけまへとは申ながら挑灯ちやうちんも御座りました故隨分ずゐぶんたしかに見覺えてをります成程此者に相違は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
斯て彦三郎は木蔭こかげかくれ居る處に夜駕籠よかごもどりと見えて一人は挑灯ちやうちんを持一人は駕籠かごかつぎ小便を爲ながら何と助十去年きよねん此所このところ獄門ごくもんに懸つた小間物屋彦兵衞那れは大きな間違まちがひ隱居を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)