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打瞶
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うちまも
ふりがな文庫
“
打瞶
(
うちまも
)” の例文
『聞いたす。』と穩かに言つて、お八重の顏を
打瞶
(
うちまも
)
つたが、何故か「東京」の語一つだけで、胸が遽かに動悸がして來る樣な氣がした。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
まさにこの
時
(
とき
)
、
衝
(
つ
)
と
舳
(
とも
)
の
方
(
かた
)
に
顕
(
あらわ
)
れたる
船長
(
せんちょう
)
は、
矗立
(
しゅくりつ
)
して水先を
打瞶
(
うちまも
)
りぬ。
俄然
(
がぜん
)
汽笛の声は
死黙
(
しもく
)
を
劈
(
つんざ
)
きて
轟
(
とどろ
)
けり。万事休す! と乗客は割るるがごとくに
響動
(
どよめ
)
きぬ。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『聞いたす。』と穏かに言つて、お八重の顔を
打瞶
(
うちまも
)
つたが、何故か「東京」の
語
(
ことば
)
一つだけで、胸が
遽
(
には
)
かに動悸がして来る様な気がした。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
二人は暫し
互
(
かた
)
みの顔を
打瞶
(
うちまも
)
つてゐたが、『でヤ、明日盛岡さ
行
(
い
)
がねばならねえな。』と、お定が先づ我に帰つた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そして、其麽所から此人はまあ、
怎
(
どう
)
して此処まで来たのだらうと、源助さんの得意気な顔を
打瞶
(
うちまも
)
つたのだ。それから源助さんは、東京は男にや職業が一寸
見付
(
みつか
)
り
悪
(
にく
)
いけれど、女なら
幾何
(
いくら
)
でも口がある。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
瞶
部首:⽬
17画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀