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手鎖
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てぐさり
ふりがな文庫
“
手鎖
(
てぐさり
)” の例文
これは
寛政
(
かんせい
)
御改革のみぎり
山東庵京伝
(
さんとうあんきょうでん
)
が
黄表紙御法度
(
きびょうしごはっと
)
の
御触
(
おふれ
)
を破ったため五十日の
手鎖
(
てぐさり
)
、版元
蔦屋
(
つたや
)
は
身代半減
(
しんだいはんげん
)
という
憂目
(
うきめ
)
を見た事なぞ
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
また彼らの好きな袖の下をたんまり握らせ、そのあいだ
囚人
(
めしゅうど
)
の雷横を、そっと裏の雑木林へつれて行き、
手鎖
(
てぐさり
)
を解き
首枷
(
くびかせ
)
を
外
(
はず
)
してやった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
栄二は
手鎖
(
てぐさり
)
の音をさせながら蚊を追った。そこは大川に面した長屋の空き部屋で、二人はもう十余日もいっしょに、その部屋へ
押籠
(
おしこ
)
められていた。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
過ち火を出しても
手鎖
(
てぐさり
)
五十日、地主、家主、月番行事、五人組から、風上二丁、風脇二丁の月行事まで、三十日乃至二十日の押込めといふ峻烈ぶりでした。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
過ち火を出しても
手鎖
(
てぐさり
)
五十日、地主、家主、月番行事、五人組から、
風上
(
かざかみ
)
二丁、
風脇
(
かざわき
)
二丁の月行事まで、三十日
乃至
(
ないし
)
二十日の押込めという
峻烈
(
しゅんれつ
)
ぶりでした。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
寛政のむかし
山東庵京伝
(
さんとうあんきょうでん
)
洒落本
(
しゃれぼん
)
をかきて
手鎖
(
てぐさり
)
はめられしは、
板元
(
はんもと
)
蔦屋重三郎
(
つたやじゅうざぶろう
)
お
触
(
ふれ
)
にかまはず利を得んとて京伝にすすめて筆を執らしめしがためなりといひ伝ふ。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“手鎖”の意味
《名詞》
犯人などの両手の手首などに金属製の鎖などをはめ、手の自由を拘束する器具。手錠。
江戸時代の刑罰の一つ。
(出典:Wiktionary)
“手鎖”の解説
手鎖 (てじょう)は、江戸時代の刑罰。前に組んだ両手に瓢箪型の鉄製手錠をかけ、一定期間自宅で謹慎させる。主に牢に収容する程ではない軽微な犯罪や未決囚に対して行われた。戯作者の山東京伝が1791年に、浮世絵師の喜多川歌麿が1804年にそれぞれ五十日手鎖の刑を受けたことで有名である。
(出典:Wikipedia)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
鎖
常用漢字
中学
部首:⾦
18画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭