手解てほど)” の例文
読心術テレパセイです。私は、ノルマンディの漁村で、不思議な力を有する一人のお婆さんから、読心術テレパセイ手解てほどきを受けたことがあります。』
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
が、実はホンの手解てほどきしか稽古しなかった。その頃福地桜痴ふくちおうちが琵琶では鼻を高くし、桜痴の琵琶には悩まされながらも感服するものが多かった。
私は母から少しばかり手解てほどきされて、まだ手習いというほどのこともしていないので、「手習いはしません」というと
十三、四の頃大阪へ修業に行き、初め五世野沢吉兵衛の手解てほどきを受け、その後、後の摂津大掾せっつのだいじょうの弟子になった。大阪へは祖父の姉で出戻りの身をそのまま家に寄食していた人が伴いて行った。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
かれは自分が修業を励むかたわら、なかまの足軽たちにも少しずつ手解てほどきをしてやり、望みのある者は特に願って横井道場へ入門させるなど、尚武しょうぶの風を興すことに力を尽してきたのであった。
足軽奉公 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
従兄弟同志は勤め始めてから一週間ばかりたった時、ツク/″\う感じた。店員の模範になるどころか、一々いちいち係りの番頭から手解てほどきをして貰わないと仕事が分らない。寛一君は一生懸命だった。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
山本かなへがホテルの湯にはひりに来ては真面目まじめ手解てほどきをしてれる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)