“てほど”の漢字の書き方と例文
語句割合
手解100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十三、四の頃大阪へ修業に行き、初め五世野沢吉兵衛の手解てほどきを受け、その後、後の摂津大掾せっつのだいじょうの弟子になった。大阪へは祖父の姉で出戻りの身をそのまま家に寄食していた人が伴いて行った。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
かれは自分が修業を励むかたわら、なかまの足軽たちにも少しずつ手解てほどきをしてやり、望みのある者は特に願って横井道場へ入門させるなど、尚武しょうぶの風を興すことに力を尽してきたのであった。
足軽奉公 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
従兄弟同志は勤め始めてから一週間ばかりたった時、ツク/″\う感じた。店員の模範になるどころか、一々いちいち係りの番頭から手解てほどきをして貰わないと仕事が分らない。寛一君は一生懸命だった。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)