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成経
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なりつね
ふりがな文庫
“
成経
(
なりつね
)” の例文
旧字:
成經
が、
忌々
(
いまいま
)
しさを忘れるには、一しょに流された相手が悪い。
丹波
(
たんば
)
の少将
成経
(
なりつね
)
などは、ふさいでいなければ
居睡
(
いねむ
)
りをしていた。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
康頼も
成経
(
なりつね
)
も
俊寛
(
しゅんかん
)
も、一年間の孤島生活で、その心も気力も、すっかり叩きのめされてしまっていた。
俊寛
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
丹波少将
成経
(
なりつね
)
は、その夜、院の御所の宿直で、まだ家には帰っていなかった。そこへ、大納言の家来が、急を知らせにかけつけてきた。始めて、事の子細を知った少将の驚きも深かった。
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
「
成経
(
なりつね
)
様や
康頼
(
やすより
)
様が、御話しになった所では、この島の土人も
鬼
(
おに
)
のように、
情
(
なさけ
)
を知らぬ事かと存じましたが、——」
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
成経
(
なりつね
)
様御一人だけは、御妻子もあったそうですから、御
紛
(
まぎ
)
れになる事もありましたろうに。」
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
丹左衛門尉基康
(
たんのさゑもんのじやうもとやす
)
は、俊寛
成経
(
なりつね
)
康頼等
(
やすよりら
)
三人の
赦免状
(
しやめんじやう
)
を携へてゐる。が、
成経
(
なりつね
)
の妻になつた、島の女
千鳥
(
ちどり
)
だけは、舟に乗る事を許されない。
正使
(
せいし
)
基康
(
もとやす
)
には許す気があつても、副使の
妹尾
(
せのを
)
が許さぬのである。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
附記 盛衰記に現れた俊寛は、機智に富んだ思想家であり、
鶴
(
つる
)
の
前
(
まへ
)
を愛する
色好
(
いろごの
)
みである。僕は特にこの点では、盛衰記の記事に忠実だつた。又俊寛の歌なるものは、
康頼
(
やすより
)
や
成経
(
なりつね
)
より
拙
(
つたな
)
いやうである。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
成
常用漢字
小4
部首:⼽
6画
経
常用漢字
小5
部首:⽷
11画
“成”で始まる語句
成
成程
成就
成行
成敗
成人
成仏
成長
成立
成功