“成経”の読み方と例文
旧字:成經
読み方割合
なりつね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、忌々いまいましさを忘れるには、一しょに流された相手が悪い。丹波たんばの少将成経なりつねなどは、ふさいでいなければ居睡いねむりをしていた。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
康頼も成経なりつね俊寛しゅんかんも、一年間の孤島生活で、その心も気力も、すっかり叩きのめされてしまっていた。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
丹波少将成経なりつねは、その夜、院の御所の宿直で、まだ家には帰っていなかった。そこへ、大納言の家来が、急を知らせにかけつけてきた。始めて、事の子細を知った少将の驚きも深かった。