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思立
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おもいた
ふりがな文庫
“
思立
(
おもいた
)” の例文
やや完全に演ぜんなぞと
思立
(
おもいた
)
たば米や塩にまで重税を課して人民どもに
塗炭
(
とたん
)
の苦しみをさせねばならぬような事が起るかも知れぬ。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
汽車中
(
きしゃちゅう
)
、
伊達
(
だて
)
の
大木戸
(
おおきど
)
あたりは、真夜中のどしゃ
降
(
ぶり
)
で、この様子では、
思立
(
おもいた
)
った
光堂
(
ひかりどう
)
の見物がどうなるだろうと、心細いまできづかわれた。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
少年達のため挿絵をかきながら、物語の方も自分でかいて見ようと
思立
(
おもいた
)
って、その
頃
(
ころ
)
まだ私の
手許
(
てもと
)
から小学校へ通っていた子供をめやすにかいたのが巻頭の数篇です。
はしがき
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
その頃
徳富蘇峰
(
とくとみそほう
)
、
朝比奈碌堂
(
あさひなろくどう
)
、
森田思軒
(
もりたしけん
)
の三人が新らしい文人の会合を
思立
(
おもいた
)
って文学会を組織した。蘇峰と碌堂とは新進第一の論客として勢望既に論壇を圧していた。
美妙斎美妙
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
思立
(
おもいた
)
った訳である。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
「大先生は、急に
思立
(
おもいた
)
ったとありまして……ええ、黒姫山へ——もみじを見に。」——
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
遊びたい気があれば勉学の心も失せない
訳
(
わけ
)
である。述作の興味も
湧
(
わ
)
くわけである。一夜
或
(
ある
)
人の
薗八節
(
そのはちぶし
)
を語るを聞きわたしもその古調を
味
(
あじわ
)
い学びたいと
思立
(
おもいた
)
って
薬研堀
(
やげんぼり
)
の師匠の家に
通
(
かよ
)
っていた事がある。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
思
常用漢字
小2
部首:⼼
9画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“思”で始まる語句
思
思召
思出
思案
思惑
思惟
思慮
思想
思切
思遣