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忍返
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しのびがえし
ふりがな文庫
“
忍返
(
しのびがえし
)” の例文
しかして
凡
(
すべ
)
てこの世界のあくまで
下世話
(
げせわ
)
なる感情と生活とはまたこの世界を構成する
格子戸
(
こうしど
)
、
溝板
(
どぶいた
)
、
物干台
(
ものほしだい
)
、
木戸口
(
きどぐち
)
、
忍返
(
しのびがえし
)
なぞいう
道具立
(
どうぐだて
)
と一致している。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「あいよ、」という声、
捻
(
ひね
)
った紙包が宙を切って、
忍返
(
しのびがえし
)
の釘を
掠
(
かす
)
めてはたと二人の前に落ちる。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
池かと思うほど静止した
堀割
(
ほりわり
)
の水は
河岸通
(
かしどおり
)
に続く格子戸づくりの二階家から、正面に見える古風な
忍返
(
しのびがえし
)
をつけた黒板塀の影までをはっきり映している。丁度
汐時
(
しおどき
)
であろう。
深川の唄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ト
突出
(
つきだし
)
た
廂
(
ひさし
)
に額を打たれ、
忍返
(
しのびがえし
)
の釘に眼を刺され、
赫
(
かっ
)
と血とともに
総身
(
そうしん
)
が熱く、たちまち、罪ある蛇になって、
攀上
(
よじのぼ
)
る石段は、お七が火の見を駆上った思いがして、
頭
(
こうべ
)
に
映
(
さ
)
す太陽は
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
忍
常用漢字
中学
部首:⼼
7画
返
常用漢字
小3
部首:⾡
7画
“忍”で始まる語句
忍
忍耐
忍辱
忍冬
忍術
忍坂
忍足
忍草
忍入
忍川