御業みわざ)” の例文
星のきらめく大空、波濤の押し寄せる海原、峰の松、小道の野花、いずれも神の創造の御業みわざであって、神をほめたたえ、神に祈り、神にしたがっている。
キリスト教入門 (新字新仮名) / 矢内原忠雄(著)
空を天井とするその狭い宅地は、神を、あるいはその最も美しい御業みわざにおいて、あるいはその最も荘厳な御業において、礼拝するには十分ではなかったか。
こゝにては我等、かく大いなる御業みわざを飾る技巧を視、天界に下界を治めしむる善を知る 一〇六—一〇八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ローヤル・コーラル・ソサイティは『ハレルヤ・コーラス』(JB三三)と『天地創造』の「もろもろの天の神のえをあらわし」「御業みわざは成れり」(JB五四)を入れている。
けれども神の御業みわざを見ることはできるよ。全知全能全愛の神が宇宙を保ち司っている、その美しい秩序、正しい法則、巧みな機構、そんなものを見せてもらうことができるのだ。
この子を残して (新字新仮名) / 永井隆(著)
多くの者は救いを自然の御手みてに委ねようとはしない。そうして自らの力において、自然の御業みわざを奪おうとしている。作られたものに美が薄いのは、心が自然にそむいた報いである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
そしてその結果は如何いかん? 麗わしき神の御業みわざは、無残にも脚下に蹂躙じゅうりんせられ、人間が額に汗して築き上げたる平和の結晶は、一朝にして見る影もなく掃滅せられ、夫婦骨肉のきよきずなは断たれ
大きなり、彌榮や、天つ御業みわざ
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
限らるゝにあらず、高き處なる最初はじめ御業みわざをいと潔く愛したまふがゆゑに天にいます我等の父よ 一—三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
〔目を〕神はその創造の御業みわざよしとし給ふのみならず、常に萬物の安寧秩序を顧み給ふ
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
創造の御業みわざは時間を超越する永遠のうちに行はれしものにて、これに先後なるものなし、創造の後には時間あれどもその前には時間なきがゆゑに創造の常に神休らひゐ給へりとはいひ難し
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)