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御厩
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おうまや
ふりがな文庫
“
御厩
(
おうまや
)” の例文
昌蔵は祖父がまだ中老だった頃の矢倉下の屋敷で生れ、九間町のお小屋で幼年時代を、そして十一の年からは
御厩
(
おうまや
)
町の組屋敷の中で育った。
柘榴
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
昂然
(
かうぜん
)
として顏をあげたのは、一寸良い男の浪人者
御厩
(
おうまや
)
左門次でした。二十七八、
身扮
(
みなり
)
もそんなに惡くはなく、腕つ節も相應にありさうです。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と院の
御厩
(
おうまや
)
の別当となり、丹波国を領した。院が出家されると法皇と申し、主上が元服されぬうちは童の髪形であられることを、義仲は今まで知らなかった。
現代語訳 平家物語:08 第八巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
さて若殿様は
平太夫
(
へいだゆう
)
を御屋形へつれて御帰りになりますと、そのまま、
御厩
(
おうまや
)
の柱にくくりつけて、
雑色
(
ぞうしき
)
たちに見張りを御云いつけなさいましたが、翌朝は
匇々
(
そうそう
)
あの
老爺
(
おやじ
)
を
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この御巡幸の諸準備には、本県より出張した書記官や御用掛りの見分がある上に、
御厩
(
おうまや
)
課、
内匠
(
たくみ
)
課の人々も追い追い到着して、御道筋警衛の任に当たる警部や巡査の往来も日に日に多くなった。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
売下げを希望する者は、江戸の
雉子橋外
(
きじばしそと
)
の
御厩
(
おうまや
)
へ、特別のつてを求めて出願する……その貴重なる薬品を、番兵さんの役得とはいえ、茂太郎はここで振舞われたことを、光栄としなければなるまい。
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
駒は、桜田の
御厩
(
おうまや
)
から借りて来た
葦毛
(
あしげ
)
だった。
山県有朋の靴
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
米搗の男達は、大概冬場だけ國許から稼ぎに出て來る越後者が多く、
御厩
(
おうまや
)
河岸の仕事場に寢起して、夏場は留守番二人だけになつてしまひます。
銭形平次捕物控:253 猫の首環
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御屋形
(
おやかた
)
の空へ星が流れますやら、御庭の紅梅が時ならず一度に花を開きますやら、
御厩
(
おうまや
)
の
白馬
(
しろうま
)
が
一夜
(
いちや
)
の内に黒くなりますやら、御池の水が見る間に
干上
(
ひあが
)
って、
鯉
(
こい
)
や
鮒
(
ふな
)
が泥の中で
喘
(
あえ
)
ぎますやら
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
五、
乙原丙午
(
おとはらへいご
)
御厩
(
おうまや
)
奉行二男
百足ちがい
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
昂然
(
こうぜん
)
として顔をあげたのは、ちょっと良い男の浪人者
御厩
(
おうまや
)
左門次でした。二十七八、
身扮
(
みなり
)
もそんなに悪くはなく、腕っ節も相応にありそうです。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その信者の一人なる浪人者
御厩
(
おうまや
)
左門次が同じく東海坊の門弟で、用人を兼ねてゐる定吉といふ白い道服の中年男と共に、群衆の整理、修法の進行等、一
瞬
(
しゆん
)
の隙もなく眼を配つて居ります。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その信者の一人なる浪人者
御厩
(
おうまや
)
左門次が同じく東海坊の門弟で、用人を兼ねている定吉という白い道服の中年男とともに、群衆の整理、修法の進行等、一瞬の隙もなく眼を配っております。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
定吉さん、
御厩
(
おうまや
)
樣、それに
棟梁
(
とうりやう
)
も、越後屋さんも——
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
厩
漢検準1級
部首:⼚
14画
“御厩”で始まる語句
御厩河岸
御厩橋
御厩谷
御厩舎
御厩川岸