“御厩橋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おうまやばし50.0%
おんまやばし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時もう我々の猪牙舟ちょきぶねは、元の御厩橋おうまやばしの下をくぐりぬけて、かすかな舟脚ふなあしを夜の水に残しながら、彼是かれこれ駒形こまかたの並木近くへさしかかっていたのです。
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
埋立をした河岸通は真暗で人通りもなく、ぴたぴた石垣をめる水の音が物さびしく耳立つばかり。御厩橋おんまやばしを渡る電車ももうなくなったらしく、両国橋の方を眺めても自動車のあかりが飛びちがうばかり。
あぢさゐ (新字新仮名) / 永井荷風(著)