御厩橋おんまやばし)” の例文
埋立をした河岸通は真暗で人通りもなく、ぴたぴた石垣をめる水の音が物さびしく耳立つばかり。御厩橋おんまやばしを渡る電車ももうなくなったらしく、両国橋の方を眺めても自動車のあかりが飛びちがうばかり。
あぢさゐ (新字新仮名) / 永井荷風(著)