トップ
>
従僕
>
じゅうぼく
ふりがな文庫
“
従僕
(
じゅうぼく
)” の例文
旧字:
從僕
父がマレーフスキイ
伯爵
(
はくしゃく
)
の
腕
(
うで
)
をとって、広間を横ぎって
玄関
(
げんかん
)
の方へ連れ出し、
従僕
(
じゅうぼく
)
のいる前で、冷やかにこう言い渡したのである。——
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
「
従僕
(
じゅうぼく
)
にしろ伯爵にしろ僕を侮辱したが最後、
賎民
(
せんみん
)
だ」これもモーツァルトの自尊心の爆発した言葉であった。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
すなわち
紹介
(
しょうかい
)
を求めて
軍艦奉行
(
ぐんかんぶぎょう
)
の
邸
(
やしき
)
に
伺候
(
しこう
)
し、
従僕
(
じゅうぼく
)
となりて
随行
(
ずいこう
)
せんことを
懇願
(
こんがん
)
せしに、奉行は
唯
(
ただ
)
一面識
(
いちめんしき
)
の
下
(
もと
)
に
容易
(
たやす
)
くこれを
許
(
ゆる
)
して
航海
(
こうかい
)
の
列
(
れつ
)
に加わるを得たり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
わしは一生その人の
従僕
(
じゅうぼく
)
になってもよい。一文の金でも惜しいこの大みそかに、よくぞ一両、そしらぬ振りして行燈の傍に落し、短慶どのの危急を救って下された。
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
しかし自分の
従僕
(
じゅうぼく
)
が一命を捨て自分の難を救うほうの
恩誼
(
おんぎ
)
ははるかに重いと僕は思う。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
父は外出しているし、母は気分が悪いから何も食べたくないと言って、
寝室
(
しんしつ
)
にとじこもっていたのだ。
従僕
(
じゅうぼく
)
たちの顔色から、わたしは何かしら変ったことが起きたなと察した。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
たとえば向こうの人が
君
(
きみ
)
だとか親であるとか、
天
(
てん
)
であるとか
地
(
ち
)
であるとか、
友
(
とも
)
だちであるとか、あるいは
従僕
(
じゅうぼく
)
であるとか、それぞれ
恩
(
おん
)
を
施
(
ほどこ
)
してくれた相手によりて区別したるに過ぎぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
従
常用漢字
小6
部首:⼻
10画
僕
常用漢字
中学
部首:⼈
14画
“従僕”で始まる語句
従僕等