おきて)” の例文
部落の老若ろうにゃくはことごとく、おきて通り彼を殺して、騒動の罪をつぐなわせようとした。が、思兼尊おもいかねのみこと手力雄尊たぢからおのみことと、この二人の勢力家だけは、容易に賛同の意を示さなかった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
罰なる語は爾の如何いかなるものなるかを知るものの字典に存すべき語にあらざるなり、罰は法律上の語にして基督教ちょうおきて以上の範囲においては要もなき意味もなき名詞なり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
常世とこよいのち常世とこよのざざんざ、いたましい松の木よ、おまへの歎は甲斐が無い、いくらおまへがしにたくても、宇宙のおきてが許すまい、獨ぼつちで生きてゆくのさ、おまへをいやがる森のなか
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
應報のおきて乃ち斯くの如くわが身に行はる 一四二—一四四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)