どもゑ)” の例文
二つどもゑの紋の𧘕𧘔かみしもに、大小をさした、いたいけない子供役者の写真姿で、市村座五月狂言、力弥何々と役者の名前が赤く摺つてある。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
それに、相續爭ひが、深刻になつて居るから、お縫や世之次郎と血で血を洗ふやうなどもゑみにくい爭ひが始まるに相違ない。
間に合せに出した白旗はくきもあるが、二つどもゑに五しきで九曜の星をとり巻かせたり、「我漢復振わがかんまたふるふ」などと大書たいしよしたりしたものもある。申報しんぱうの号外を子供が売つて歩く。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)