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居残
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ゐのこ
ふりがな文庫
“
居残
(
ゐのこ
)” の例文
旧字:
居殘
先刻
(
さつき
)
から三人四人と絶えず
上
(
あが
)
つて来る見物人で
大向
(
おほむかう
)
はかなり
雑沓
(
ざつたふ
)
して来た。
前
(
まへ
)
の
幕
(
まく
)
から
居残
(
ゐのこ
)
つてゐる
連中
(
れんぢゆう
)
には待ちくたびれて手を
鳴
(
なら
)
すものもある。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
此時同勢の
中
(
うち
)
に
長持
(
ながもち
)
の
宰領
(
さいりやう
)
をして来た大工作兵衛がゐたが、首領の詞を伝達せられた時、自分だけはどこまでも大塩
父子
(
ふし
)
の供がしたいと云つて
居残
(
ゐのこ
)
つた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
役者の
仕着
(
しき
)
せを着た
賤
(
いや
)
しい顔の男が、
渋紙
(
しぶかみ
)
を張つた
小笊
(
こざる
)
をもつて、次の
幕
(
まく
)
の料金を集めに来たので、
長吉
(
ちやうきち
)
は時間を心配しながらも
其
(
そ
)
のまゝ
居残
(
ゐのこ
)
つた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
残
常用漢字
小4
部首:⽍
10画
“居”で始まる語句
居
居候
居睡
居所
居士
居間
居室
居眠
居合
居堪