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小役人
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こやくにん
ふりがな文庫
“
小役人
(
こやくにん
)” の例文
第二、上等士族を
給人
(
きゅうにん
)
と称し、下等士族を
徒士
(
かち
)
または
小役人
(
こやくにん
)
といい、給人以上と徒士以下とは
何等
(
なんら
)
の事情あるも
縁組
(
えんぐみ
)
したることなし。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
僕の友だちは僕のやうに年とつた
小役人
(
こやくにん
)
の
息子
(
むすこ
)
ばかりではない。が、誰も「
利
(
り
)
いちやん」の言葉には驚嘆せずにはゐられなかつた。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あっしゃ全体、神田の
豊島町
(
としまちょう
)
で生れたんだけれど、
牛込
(
うしごめ
)
の
赤城下
(
あかぎした
)
に住んでたのさ。お父さんはお組役人——
幕末
(
あのころ
)
の
小役人
(
こやくにん
)
なんざ貧乏だよ。
市川九女八
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
年配は二人共四十近く見えたけれど、一方は
小役人
(
こやくにん
)
といった様なしかつめらしい男で、一方は純粋の浅草人種なのだ。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
俊寛 しかしそれは
区々
(
くく
)
たる
小役人
(
こやくにん
)
のすることだ。大いなる役人は文書の意のあるところをくみとるべきだ。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
▼ もっと見る
帆足先生と云えば中々
大儒
(
だいじゅ
)
でありながら数学を
悦
(
よろこ
)
び、先生の説に、鉄砲と
算盤
(
そろばん
)
は士流の重んずべきものである、その算盤を
小役人
(
こやくにん
)
に任せ
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
また下等の
中小姓
(
なかごしょう
)
と
足軽
(
あしがる
)
との間にも
甚
(
はなはだ
)
しき区別あれども、足軽が
小役人
(
こやくにん
)
に立身してまた中小姓と
為
(
な
)
るは甚だ
易
(
やす
)
し。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
すなわち上等は儒者、医師、
小姓組
(
こしょうぐみ
)
より
大臣
(
たいしん
)
に至り、下等は
祐筆
(
ゆうひつ
)
、
中小姓
(
なかごしょう
)
(旧厩格)
供小姓
(
ともごしょう
)
、
小役人
(
こやくにん
)
格より
足軽
(
あしがる
)
、
帯刀
(
たいとう
)
の者に至り、その数の割合、上等は
凡
(
およ
)
そ下等の三分一なり。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
役
常用漢字
小3
部首:⼻
7画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“小役人”で始まる語句
小役人等